NAIDOCウイークって何?

Brian Liddle Jr participates in a NAIDOC week march in Melbourne in 2018

Brian Liddle Jr participates in a NAIDOC week march in Melbourne, 2018. Source: AAP Image/Daniel Pockett

今年のNAIDOCウイークは7月7日から14日です。NAIDOCウイークってどうやって始まったのか知っていますか。2019年7月6日放送。


NAIDOC(ナイドック)ウイークは、先住民とトレス海峡諸島民の文化や歴史を祝い、その功績を称える1週間です。

NAIDOCはNational Aborigines and Islanders Day Observance Committeeの頭文字をあわせたものです。


今から81年前のオーストラリアデー、イギリスによるオーストラリアの植民地化から150年となる1938年の1月26日に、シドニーでは、先住民に対する不当な対応や地位の向上を求める大規模な抗議デモが行われ、この運動は「Day of Mourning(喪に服する日)」と呼ばれました。


このDay of Mourningはその後、オーストラリアデーの直前の日曜日に毎年行われるようになり、National Aborigines Dayとして知られるようになりました。

このNational Aborigines Dayはその後、アボリジニの文化を祝う日にもできるとして、1月から7月に移されました。今から44年前の1975年には、毎年1日だけ行われていたNational Aborigines Dayを、7月の第1日曜日と第2日曜日までの1週間のイベントとすることが決まりました。

National NAIDOC CommitteeでCo-Chairを務めるジョン・ポール・ジャンキ氏は、今年のNAIDOCウイークのテーマ、「Voice. Treaty. Truth. Let's work together for a shared future.」について、長らく続いている条約の締結に向けた努力や、自らの経験などを証言する truth-telling と呼ばれるプロセスが反映されていると語ります。

写真にある再生ボタンを押してオーディオを聞いてみて下さい。

教師向け教材を提供

SBSは今年、National NAIDOC Committee と提携し、プライマリースクールとセカンダリースクールの教師向けに、先住民への理解を深めるために授業で使える教材を用意しました。この教材はで見ることができます。

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